自分が子供の頃は、よく叱られていた記憶があります。

 

私は殴られたり叩かれたり
といったことはありませんでしたが、姉は母親に
「風呂場に閉じ込められたことがある

今だったら虐待で通報されるんじゃ」
と笑って話していました。

 

私の父親は、ベタですが
「家の蔵に閉じ込められた」
と言っていました。

 

今ではなかなか考えられないしつけ?
方法ですよね。

 

蔵なんてある家、今あるんでしょうか?

 

実際子供を産んで育てて、怒られるようなこと

つまりいたずらをするようになったのは
寝返りやずりばいをし始めた頃です。

 

ゴミ箱をひっくり返し、電気コードを食べ
本棚から全部本を出し、まぁ楽しそうに遊んでいました。

 

この頃はまだ
「仕方ないな~」と思っていたものの
10ヶ月にもなると、だんだんとエスカレート

 

「ダメ」
と言うと手を止めますがすぐに再開。

 

みんな、言葉が通じないこの時期は
どうやって叱っているのだろう?

と悩んだものです。

 

今回は、先輩ママにもらったアドバイス
私が個人的に調べた結果を交えて
どんな叱り方が効果があったかをご紹介したいと思います。

 

 

大ピンチ!電気コードを口にしようとしたその瞬間!

 

 

 

ある日息子が
電気のコードを食べようとしていました。

 

声のトーンを低くして
「ダメ!」と言っても
私の息子は最初の1、2回程度手を止めるだけで後は全無視。

 

手を握って「ダメ」と言っても
離せばまた触る。

 

ずっと手を握り続けて「ダメ!」と強く言っても
「手を離せ~!」と癇癪を起こす始末。

 

まったく通じていません。

 

本人には「怒られている」感覚があるのかもしれませんが
「何故怒られているのか」までは理解できていないのでしょうね。

 

そのため
「なんか大きい声を出されて怖いからやめた」けど
「大きい声がなくなったからまたやる」
ということなのでしょう。

 

どうしてダメなのか理解できないと
やっぱりやり続けるんですよね。

 

なのでもう、「ダメ」と言った後は
その場から離してどこか違うところに置きました。

 

そうすると
気が散るのかそのコードのことを忘れて
違うものを食べにかかるんですよね。

 

触ってダメと言っても伝わらないのであれば
触れないようにすれば良い。

 

当たり前のことですが、まずはそれを続けました。

 

 

小さな悪役には冷静に!?大人の常識が通用しないワケとは?

 

 

息子が、ちょっと目を離したすきに
ガラス哺乳瓶を持ったまま
私の顔面に向かってダイブしてきて
もの凄く痛い目にあったことがありました。

 

「痛いよ~」と本当に痛かったのですが
大げさに泣きまねをしました。

 

すると息子は、ゲラゲラ笑い出しました。

 

なんだかまったく効果が無いので
「危ないことしたらダメでしょ!」と大声で怒鳴ってみました。

 

するときょとんとした後、にやり、と笑いました。悪役か。

 

後から知ったのですが、この
「大声を出す」「泣き声をあげる」
が、子供にとっては
「面白いリアクション」らしいのです。

 

「いないなばあ」も、「ばあ!」で笑いますよね。

 

それと一緒で、「ばあ!」「ダメ!」も一緒の感覚みたいです。

 

ママの表情は違うので、わかって欲しいところですが
…そうもいかないようです。

 

顔を覆って「うう、うう、いたいよ~」と泣いてみても
「さて息子はどんな反応なのだろう」と顔を上げると
確かにこれは「いないなばあ」になっていることに気づきました。

 

そりゃあ、顔を上げたら笑いながら喜びますよね。

 

それに気づいてからは
淡々と説得するように怒ることにしました。

「ダメです」
「ダメだって言ってるでしょ」
「ダメ」
「やめなさい」など

語気は強く、但しオーバーリアクションにならない程度に
声を低くして怒った顔で言い続けます。

 

それでもやめないときはやめませんが
怒鳴っていたときよりは効果があるように思います。

 

ついつい怒鳴ってしまいがちですが、まだ1歳にならない

うちは冷静に怒ったほうが効果があるかもしれませんよ!

 

 

『怒られている』をやっと理解してくれたときの感動とは!?

 

 

 

個人差はあると思いますが
私の息子が「怒られている」を理解しはじめたのは
1歳を過ぎたころでした。

 

大声で怒って効果が無いことはしみじみ体験していたので
怒鳴らないようにしていたのですが、ある時、実家にある

室内で育てている胡蝶蘭の鉢をひっくりかえして
あまつさえその土を食べようとしていたのを見つけ
それを止めるためについ「コラァ!」と怒りました。

 

そうすると息子はびくっと体を震わせ
動きを止めてこちらを見るんです。

 

「おや?」とその時思ったのですが
「ダメでしょ」と言っていつものように説得。

 

それからまた次の日くらいに
今度はお茶が入ったマグを振り回して遊び始めたときに
「ダメでしょ!」と怒鳴りました。

 

すると、振り回すのをやめ
こちらを見ると一瞬悲しい顔をして顔をゆがめるんです。

 

時にはちょっと半べそになるくらい。

 

「おや…?怒られているのがわかっている…!」
と、その時感動してしまいました。

 

口をヘの字に曲げて、眉間にシワをよせ
無言で「むぅ」と耐える顔を見て
思わず爆笑してしまうので
叱った効果がなくなっている気がするのですが
あからさまに違う反応に本当に驚きました。

 

ちなみに、怒られているのはわかるようですが
「どうしてダメか」はやっぱりまだ理解できないらしく
再度マグを振り回すので取り上げました。

 

「どうしてダメか」
が理解できればやめてくれるのでしょうが
それはまだまだ先のようです。

   まとめ

 

いたずらのやまない一歳前後の叱り方についてご紹介しました。

 

ポイント

・ いつもの声とトーンを変えて怒ること
様子が違うと理解させることが必要。

 

オーバーリアクションで怒らない
ただウケるだけで、
こっちがイライラするだけで体力を消耗します。

 

・ 何度か叱ってもダメなことをやめないなら出来ないようにする
子供を別の場所に移動させる、
ダメなことをする対象を手の届かないところへ置くなど。

 

・ 怒鳴らないと気がすまない時は怒鳴ってもOK
こっちだってストレス解消!
ただし伝わらなくて余計イライラすることもあります。

 

・ 途中で子供の反応が見たくて「チラリ」と顔を上げると
ただの「いないなばあ」なので避ける
気になっちゃうんですけどね…。

 

「怒られている」が理解できないうちは根気良く「ダメ」を教えるしかない
そうするといつのまにか「ダメ」を理解してくれます。

 

・ 怒って悲しい顔をされたら成長を喜ぼう
「怒っている」を理解してくれたのだから
次は「ダメ」を理解してくれる。

 

「ダメ」を理解してくれたら
次は「どうしてダメか」を理解してくれるだろうと
希望を持って接すると、成長も喜べるし気がラクに

叱り方やしつけって大変ですよね。

 

叱ることが大変なのではなく
それを理解してもらうこと
しつけることか大変だと思います。

 

人によっては方法は様々ですし
子供にとって効果的なことも
その子一人ひとりで違うのですから。

 

今はなかなか怒っても理解してもらえず
イライラばかりしてしまいますが
いずれ成長してわかるようになってくると思って
耐えましょう。

 

ですが私は、言っても無駄だからと叱らないことはしません。

 

無駄だとは思っていないからです。

 

「言ってもわからないけど、いつかわかってくれる」
と思って叱ります。

 

根気良く、成長を楽しみにしながら
叱り方の難しいこの時期を乗り越えましょうね。