「子供は20代に産んでおいた方がいいよ」
と、昔一緒に働いていた同僚が私に言っていました。

 

その人は、29歳で第一子を妊娠し
その後第二子とも男の子を出産した人でした。

 

その理由が「体力が持たない」。

 

いやいや、今は30代40代での出産も珍しくないし
30代になっても仕事はバリバリだし
何だったら30代に入っての方が
仕事もノってきてるし…と、思っていました。

 

30代を過ぎてから結婚し
それから数年して妊娠、出産をしましたが
今ではその言葉の意味がよくわかります。

 

早く産め、という意味ではなく
「子育てや出産は体力がいる」ということです。

 

特に新生児期

 

体はズタボロで慣れない育児
おまけに睡眠不足で「もう無理!」
と思っている方も多いのではないしょうか。

 

今回は、新生児期の育児について
辛いのはいつまで続くのか、楽になるのはいつなのか。

 

その時期の乗り越え方を
私の経験を踏まえてご紹介したいと思います。

 

これからのママは必見!
経験ママによる育児期間ごとのアドバイス!

 

 

産後、私の体と精神がどうだったかを
お話させていただいた上で
それについてのアドバイス
新生児期を期間にわけてご紹介します。

 

大変個人的な意見もありますので
ご参考程度にしてくださいね。

 

・出産後~退院まで
辛い出産を経て生まれた赤ちゃん。

 

「やっと会えたね」なんて
CMや歌の歌詞でよくありましたが
私の率直な意見を申しますと「やっと終わった」でした。

 

つわりのひどかった妊娠初期

 

便秘に悩まされた妊娠中期

 

胎動とこむらがえりで寝れなかった妊娠後期

 

子宮口がなかなか開かず分娩台に連れて行ってくれない
終わりのみえない陣痛タイム

 

やっと分娩台に乗っても「まだ力まないで」
なんでやねん。

 

そうしてようやく生まれた赤ちゃんと対面して
手足が2本ずつついていることを確認して初めて
「やっと終わった」だったんです。

 

これで辛いのはもう終わった…おつかれ自分…
と思ったら大間違いな日々。

 

私の産んだ産院では
「ゆっくりやすんでください」ということで。

 

産んだその日一日はひとりにしてくれました。

 

勿論、子供に会いたければ会えますし
一緒にいることもできました。

 

が、私は「これから寝たくても寝れないんだろう」と思い
病院に預けてもらいました。

 

なにより体がガタガタ

 

座ることもできないし、後陣痛も辛い。

 

なので、私は一人でゆっくりと
出産した日は過ごさせてもらいました。

 

そのほかのお母さんたちも、具合が悪かったり
夜中の授乳が辛くてまいってしまったりしている人もいました。

 

そんなお母さんたちを、昼夜問わず見てくれた助産師さんは
時と場合によって子供を預かってくれて
「こっちで見るから少し休んで」などと助けてくれました。

 

産後、入院中って、自由があまりきかないし
同室の人たちとの折り合いもあるし
早く退院したいって思いますよね。

 

でも、辛いとき子供を見ててもらえる
というのはすごくありがたいことなのだと
退院後に身にしみて体験することとなります。

 

■このころの母体の体と精神
・産後で体はボロボロ

 

・でも赤ちゃんが居ることがなんか嬉しい

 

・授乳やお世話が大変だけど
助産師さんや看護師さんに頼れる安心感があるので
なんとかなってる

 

■アドバイス
・「自分でやらないと!」と気張らずに
産院の方たちに頼って自分が休むことを中心にする。

 

後々休めなくなるから今のうちに!
・赤ちゃんを「いつまでも見ていられる」時期。

 

これでもかというくらい写真を撮って楽しみましょう。

 

病室でカシャカシャ言うのが気になる方は
「無音カメラ」とシャッター音がしないアプリもありますよ。

 

・退院後~2週間目
大体、母子ともに異常が無ければ
経膣分娩でも帝王切開でも、1週間程度で退院となると思います。

 

生後1週間~2週間目。

 

はじめて過ごす自宅、あるいは里帰り場所での生活が始まりますね。

 

最初は、退院して病院からの開放感で超快適!と思いました。

 

まず、好きなものが食べれると思い
トンカツを食べました。ケーキも食べました。

 

その日…
おっぱいがパンパンに腫れて乳腺炎になりかけました。

 

調子に乗るのはほどほどにしましょう。

 

久々の自分のベットにかわいい我が子。

 

授乳間隔が短いのも「当たり前」
抱っこしていないと寝なくても、「抱っこするよ~」ノリノリ

 

授乳室まで歩いて行かなくてもすぐミルクを作れるし
トイレも長く歩いて行かなくていいし
とにかく自宅の快適感でそのときは浮かれていたのでしょう。

 

特に大変だとは思いませんでした。

 

■このころの母体の体と精神
・退院できた喜びでいっぱい

 

・慣れた自宅での赤ちゃんとの時間でウキウキ

 

・変わらず育児は大変だが
自分も必死だし緊張感で何とか出来てる

 

■アドバイス
・産後で、家族がサポートしてくれる場合は
食事洗濯もとにかく家事全般、何もかも
頼りきって赤ちゃんと寝て赤ちゃんと起きる生活に徹して
自分の体の回復を優先。

 

でないと後々とてもつらいですよ!

 

・オムツ、おしりふき、ミルクは多めに用意しておきましょう。

 

オムツをあまりにも用意するとサイズアウトしますが
最初なら2袋はあっても大丈夫。

 

足りなくなって買いにいくのはものすごくしんどいですよ!

 

・生後2~3週間目
思ったよりも足りないものが多くて
骨盤がバラバラになったような感覚+おまたが痛い
のをこらえて、オムツや哺乳瓶の買い足しへドラックストアへ。

 

母乳をあげているせいか、やたらおなかがすくので料理。

 

男の子だった息子は、オムツを開けるたびに泣いて
おしっこを飛ばしてくる。すぐに洗濯。

 

まだ気が張っていたからできましたが
だんだんと辛くなっていきます。

 

とにかく体が痛い。

 

動くだけでも息切れをして
家事をしていたらすぐに次の授乳時間で
だんだんと余裕が無くなっていきました。

 

・生後3週間目

頭の中は「眠い」でいっぱいです。

 

いい加減、抱っこし続けているのも辛くなり
買い物に出るのも、洗濯を干すのも
おっくうになってきました。

 

おっくう、といいましたが
なんともいえない倦怠感で体が動かない
といった方が正しいですね。

 

だんだん余裕が無くなって
一言一言が耳について
すぐにイライラするようになりました。

 

沐浴の時間になって
寝ている息子を入れようとしたら父親に
「寝ているのにかわいそう」という一言でもカチン

 

「こっちは時間を作ってやっと入れられるんだよ!
そんなこといったら、一日中寝てんのにいつ入れるんだよ!」
という言い知れない怒りです。

 

また、情緒不安定にもなりました。

 

哺乳瓶からミルクが出ていないことに気づかず
ずっと吸い続けている息子に申し訳なくてボロボロ泣いたり…
とにかく、自分でも「心が荒んでるな…」と思いました。

 

ついにキレたのが、産後3週間目のことでした。

 

1-2時間の睡眠が続いて限界だった私は
どうしてもまとめて寝たくて
夫に1回分の授乳をお願いして
4時間でいいから寝かせて欲しい
とお願いした時のことです。

 

別室でゆっくり寝れると安心して寝た私。

 

間もなくして夫が起こしに来ました。

 

もう4時間経ったのか、と思ったら
いつも通り授乳時間とかわらぬ2時間しか経っていない。

 

「どうしたの?」
「お義父さん帰ってきてご飯食べてるよ」
「…だから?」
「一緒に食べた方がいいかなー、と思って(起こしに来た)」

は?と言う私の感情。

 

食事よりも育児よりもなによりも寝たくてお願いしたのに
「そんなことで私の貴重な睡眠時間を邪魔しに来たのか」
と言う鬼のような怒りです。

 

「そんなのいらん!とにかく寝かせてって言ったでしょうがぁあ!」
と、夫のありがた迷惑な親切心を一刀両断して怒り狂いました。

 

怒りによりそれからは寝られず。

 

母乳だったので、ちゃんと食べた方がいい
と言う気持ちはありがたいですが当時は本当に
そこらじゅうのガラスを叩きわりたいほどイライラしました。

 

異常だというくらいのイライラ

今考えれば、きっと産後のホルモンのせいなのでしょうね。

 

ホルモンのせいにしたいです。

 

■このころの母体の体と精神
・色々と限界

 

・慣れない育児ということもあってストレスMAX

 

・産後ホルモンのせいで情緒不安定も重なる

 

・夜中の 頻繁授乳で、ずっと起きているような気になる上
世界に赤ちゃんと自分二人きりのような
孤独感に似た感覚に苛まれる

 

■アドバイス
・頼れるなら家族にお願いして寝かせてもらう、休ませてもらう

 

・事前に家族には、「産後のホルモンの関係で
情緒不安定になるし怒りっぽくなるかもしれない」
ことを伝えて理解を求める。

 

※産院によっては、この産後の気持ちの変化について
家族に説明をしてくれるところもあります。

 

自分が言うと「甘え」だと捕らえられてしまう心配がある人は
病院関係者や専門職の方に話してもらった方が
理解してくれるかもしれませんよ。

 

終わりが無いように思えますが
必ずいつかは終わりがくるのでそれを励みに頑張りましょう!

 

・ご家族の方へ
寝かせて欲しいとお母さんが言ったときは
よほどのことがない限り寝かせてあげてください。

 

ついに迎えた健診日!
新生児の育児が楽になる時期とおすすめアイテム3選

 

 

毎日「つらい」「しんどい」と思いながらの日々。

 

そうしてこうして、ようやく1ヶ月健診の日を迎えました。

 

産後4週間目(産後1ヶ月)
1ヶ月健診で、子供と母親の健診がありますね。

 

そこで、助産師さんや看護師さん
お医者さんなど色々な人と話す機会があり
不安なことやわからないことを相談出来ます。

 

これが、とても良い機会になるんです。

 

初めての外出のせいなのか、妙に気分が浮いて
帰りにコンビニでスイーツを買っちゃったりして。

 

体も少しづつですが回復して、気持ち
「ピークをすぎたな…」と思えるように。

 

産後2ヶ月からは、新生児の時よりもやや楽だ
と言うのが私の感想です。

 

2ヶ月からは新生児を卒業しますからね。

 

予防接種も始まります。

 

それからは、今でも記憶に残るような
酷い思い出はあまりないので
とにかく必死にやっていたんだと思います。

 

そう考えると、やはり退院して1週間からの
一ヵ月健診までがいちばん辛いと思います。

 

一ヶ月健診を終えたら
お母さんも一息つけるのではないでしょうか。

 

勿論、授乳間隔は然程あかないし
まだまだつらい時期ではありますが
閉鎖的な環境で子育てに没頭していた
1ヶ月に比べればだいぶマシになると思いますよ。

 

産後うつなんて言葉がありますが
本当にそうなってしまうのがよくわかります。

 

本当につらいんですよね。

 

妊娠中の奥様をお持ちの旦那様。

 

もし、今、奥様が妊婦さんであれば
産後の生活をどうか舐めないでサポートしてあげてください。

 

自分は仕事もしているしお疲れだということは
よく理解しているんです。それでも
「助けて欲しい」くらいしんどいんです。

 

心もすさみます。体も痛いんです。

 

どうか理解して助けてあげてくださいね。

 

何をしていいかわからなくても
助けてくれようとしている姿勢だけでも助かるんです。

 

とにかく時間が作れない新生児期の育児のオススメアイテム3選

 

最後に、私が育児中に
「これは便利だった」というものをご紹介します。

 

お子さんもお母さんも人それぞれですから
必ずしも当てはまるとは思いませんから
「これは自分にも使えそう」というものがあれば
参考にしてもらえたら、という程度です。

 

・ オールインワンゲルと洗顔できる化粧水

オールインワンゲルって嫌いなんですよね。

 

ベタベタするし、化粧するとモロモロが出るし。

 

ですが、育児中、とにかくもう寝たい
ということしか頭にないときは
スキンケアもどうでもよくなってしまいました。

 

そのときに活躍したのはオールインワンゲル

 

とりあえずぬったくって寝れば
最低限のスキンケアは出来るだろうという感じです。

 

ただし、外出のとき、お化粧をするときは
ちゃんとスキンケアしてました。

 

モロモロが出るので。(大事なので二回目)

 

そして、結構重宝したのが洗顔できる化粧水です。

 

コットンで拭くだけで
洗顔と化粧水の役目を果たしてくれる優れものです。

 

こちらは、まぁ洗顔できてるとは思いませんし
私のようにアラサーの肌には少し物足りないので

 

その後何かしらの化粧品はつけていましたが
何度も起きたり寝たりしている生活だったり
子供の傍を離れる時間がないというときに
都度拭けるので便利でした。

 

勿論、一日1回、主に晩には洗顔していましたが
夏の暑いときのちょっとしたリフレッシュにはもってこいでしたよ。

 

・ 睡眠を促す音楽アプリ

今やスマホをもっている方が殆どだと思いますが
今赤ちゃんを寝かせるためのアプリがものすごく出ています。

 

どれだけ赤ちゃんが寝なくて困っているお母さん方が
いるかを示すようなラインナップです。

 

オルゴール音から風の音、雨の音など
自然音まで網羅したものもあります。

 

赤ちゃんが寝るかどうかはその子によりますが
少なくとも私はイチコロでした。

 

眠たいので寝れることは寝れるのですが
気持ち心が落ち着く気がしました。

 

少しでもイライラしている気持ちを落ち着かせて寝たいですよね。

 

タイマー機能がついているものもあるので
好きな音を聞きながら眠ったり
あるいは育児中に流すのも良いですよ。

 

テレビの音などよりはこちらのBGMオススメします。

 

・ おにぎり
これをアイテム扱いしていいのか迷いますが
おにぎりはオススメです。

 

私は母乳だったので、とにかく授乳後はお腹がすくし
母乳のためにも色々と食べなくてはなりませんでした。

 

でも、色々と作る時間も食べる時間も無いんですよね。

 

結果、手軽だし片手ですぐ食べられるおにぎりを
ずっと食べていました。哺乳瓶のメモリが老眼で見えなくて
ミルクも作れない高齢の父でも
「おにぎり」は絶対にわかるので
買い物をお願いすることも出来ました。

 

具の中身を変えれば色々な栄養が取れている(気がする)し
飽きないし何よりもお手軽。

 

パンと違って腹持ちも良いです。

 

私は気持ち程度ですが、混ぜごはん系ではなく
海苔に包まれたおにぎりを食べました。

 

海苔ってミネラルが豊富だから
少しでもミネラルをとろうと思いながら…個人的な意見ですが。

 

後は、水分も摂らなければ乳腺がつまりやすいといわれたので
お味噌汁も頂いていました。

 

もちろん即席味噌汁です。

 

日持ちもするし、買いだめが出来ます。

 

料理をする時間がないけどおなかがすく米好きの方は
是非、おにぎりと即席お味噌汁を活用してみてください!

 

 まとめ

 

 

あの時は必死で全然余裕がありませんでしたが
今振り返ると「もう少し新生児のころを楽しめば

よかったな」と思っています。

 

見ているのが苦痛になった時期もあります。

 

でも、撮ったムービーを見ていると
本当に「ずっとみていられる」くらい
可愛い動きをしていますよね。

 

本当に短い新生児のときを、
難しいかもしれませんが、なるべく楽しんでください。

 

少しでも余裕をもって新生児期の子育てが出来るように
参考になれば幸いです。