突然ですが、赤ちゃんって可愛いと思いますか?

私は元々子供が好きではありませんでした。

 

むしろ苦手で、小児科で働いていたときも
ずっと子供への対応に困惑していました。

 

だっこされるくらいの年齢の子は

とにかく泣く泣く、あやしても泣く

 

立っちが出来る年齢の子は、のけぞって泣いて
だっこを嫌がり暴れる。

 

ある程度大きい子は
「でぇやっ、あったっとんのんの」
等と何をしゃべっているかわからない。

 

それよりも大きくなると
「これね、この黄色のやつね、昨日○○ちゃんちにあっていっしょ」
等と受け答えに困ることを話しかけてくる。

 

すべての年齢層に困惑し
「子供は苦手だ…」
と毎日思って過ごしていました。

 

同僚もそれを知っていたので
私が妊娠したときは驚いていました。

 

しかし実際に出産し、本当の「新生児」に出会ったときは
「超可愛い」と思いました。

 

あまりのガリガリ具合に驚きましたが
殆ど寝てすごしているし、泣き声もなんか可愛い

 

寝ているのにあくびをしているし
時々足や手をモゾモゾ動かす姿も愛らしい

 

頻繁な授乳で寝不足も続きましたが
ずっと飽きずに見ていました。

 

ただ目を開けただけでも
喜んで写真を撮っていたことを思い出します。

 

ですが、それも1ヶ月を過ぎてくると
だんだんと辛くなってきました。

 

まず自分の体が痛く、思うように動けない。

 

そんな中、頻繁な授乳、おむつ交換、沐浴など
やることがいっぱいある。

 

それでも、今までどおり家事や洗濯をしなければならない。

 

そして2時間程度で起こされて、ゆっくり眠ることが出来ない。

 

産後のホルモンの変化のせいか、無性に悲しくなったり
ちょっとしたことでもイライラしたりと情緒不安定になる。

 

最初は、泣かれても
「どうしたんだろう?」
と不安になっておろおろしていました。

 

しかしそれが何日も、そして何回も続くとイライラしてしまい
他の家族にもあたってしまう毎日でした。

 

やっと見つけた!子育てのイライラ対処法とは?

 

体が思うように動かないため
出来る限り寝ていたい時期ですが
家に篭りっぱなしだと無限にイライラしてしまい
どうしようもなくなります。

 

私は元々も社交的ではなく
外出や赤ちゃん教室などに行こうとも思えない人間ですが
とあるきっかけで外に出ることがありました。

 

生後二ヶ月からの予防接種です。

 

誰かと話すと気が楽になる

2ヶ月を過ぎた息子を予防接種に連れて行ったときのことです。

 

病院の看護師さんが話を聞いてくれて、
「私ももう大きくなった子供が居るんだけど」
と言いながら、色々とこの時期は大変なことを教えてくれました。

 

「授乳が辛いよね」とか
「寝れてる?」とか
とにかくこちらの体を色々と心配してくれたのです。

 

共感して話を聞いてもらうだけで
なんだかとても嬉しくてホッとしました。

 

色々と聞いてくれる看護師さんだったので

いつもは聞けないこともついつい聞きやすい雰囲気でした。

 

例えば、「夜中の授乳ってまだ続きますよね?」とか
「ミルクの量って…」など
育児相談に近いこともありました。

 

また、「縫ったおすそがまだ痛いんですが」など
自分の体の相談にも乗ってくれました。

 

赤ちゃんって
最初のうちは特に泣いて訴えるだけなので、
言葉が通じたらどんなに楽だろうと思いませんか?

私は
「何が言いたいの!?」
「何をして欲しいの!?」
イライラして怒ってしまいました。

 

言葉が通じないことに対して
仕方ないのはわかっているし
当たり前だということもわかっているのに
どうしてもイライラが止まりませんでした。

 

そのイライラが飛び火して、言葉が通じる夫に対してすら
「何で自分でやってくれないの!?」
「何で言わないとわからないの!?」
と、イライラする始末。

 

色々な原因や影響があるとはいえ
産後数ヶ月の体と精神状態
今思い返しても異常だと思うほどに荒れていました。

 

とにかく私がオススメしたいのは
「誰かに聞いてもらうこと」です。

 

人と話して
「言葉が通じる相手と話せるなんて」
感動した私です。

 

母親が他界しているため
家族で相談できるのは遠方に住む姉くらいでした。

 

しかし姉の子供は成人していたため、色々聴いても
「もう忘れた…」
とあまり頼りになりませんでした。

 

こちらが真剣に悩んでいても、家族や親戚だと
「そういうもんだよ」とか
「今だけだよ」
と軽く流されてしまい、それも辛く感じました。

 

「今だけ」かもしれないし
「そういうもん」かもしれないけど
今ものすごく辛いと思ってて悩んでるのに
そんな言葉だけで流されると余計辛くなってしまいますよね。

 

夫に相談すれば尚更です。

 

私がわからないことが自分にわかるはずが無い
というスタンスで
「さあ」
の一言で終わられ、さらにイライラが募り
ストレスが溜まるだけでした。

 

なので、家族に相談してもモヤモヤするのであれば
助産師さんなどの専門職の人に
真剣に聞いてもらうことをオススメします。

 

私の場合は予防接種のときの看護師さんに救われましたが
必ずしも予防接種をする看護師さんが
相談に乗ってくれるとは限りません。

 

子供が居ない方だと尚更だと思います。

 

「専門の知識と経験」に加え、人によっては
「自分の経験」も含め親身になってくれます。

 

口だけでも良いから
「お母さんも辛いよね」
と共感してもらえるだけで
本当に気持ちの持ち方が変わってきます。

 

地域にも寄りますが、どの自治体でも
相談窓口といったものを設けているはずです。

 

私の住んでいる地域でも、市役所に相談すれば
助産師さんが訪問してくれる制度などがあります。

 

携帯で色々と調べるのも良いですが
なかなか自分の悩みにびしっと答えてくれる

ものを見つけるのも、十人十色の答えがあり難しいです。

 

そんな時は、おっくうだと思いつつも是非相談してみてください。

話を聞いてもらうだけでも良いです。

 

精神的に余裕が生まれる
イライラしていたのが嘘のように
子供に泣かれても不思議とまた
「可愛い」
と思えるようになってきます。

赤ちゃんとの幸せ時間は、「自分だけの時間」から生まれるということ!!

 

 

私はなかなか叶うことのないお願いでしたが
とにかく自分に余裕がないと
可愛い赤ちゃんも可愛いいと思えなくなってしまうことが不思議です。

 

余裕が無い原因は、
例えば睡眠不足だったり、自分の体の不調だったり
慣れない育児だったりと様々ですが
私はそれらに加えて
「一人の時間がない」
ことに非常にストレスを感じていました。

 

妊娠したときから覚悟していたこととは言え
思っていた程度の数倍はつらい時間が待っています。

 

心に余裕があるときや自分の調子が良いときは
無駄にちょっかいをかけたり
愛らしいしぐさに喜んだり嬉しくなったり
幸せを感じたりします。

 

しかし自分の精神的にも身体的にも余裕が無いと
赤ちゃんと過ごす時間が「幸せな時間」ではなく
「子供の面倒を見なければならない義務タイム」となっていくのです。

 

私が先ほどオススメした
誰かと話すということ以外にお勧めしたいのが
「自分の時間を作ってもらう」ことです。

 

家族に協力してもらっても良いし、時には託児でも良いです。

 

自分の、自分だけの時間をもらいましょう。

 

たとえ半日程度でも、まとまって眠れる時間だったり
育児・睡眠以外の何かしたいことが出来る時間があるだけで
とても気が楽になります。

 

逆に、あまりにも子供と離れていると
かえって恋しくなってしまうことだってありました。

 

それに、お母さんがイライラしていると
子供にも伝わって泣いてしまうとよく聞きますよね。

 

どうしてもイライラして仕方が無いときは
お互いにためにも離れてみることが大切です

 

産後まもなく「赤ちゃんと離れたい」なんて思うのは
母親失格だと自分を責めてしまいがちですが
それは違います。

 

同じ経験をしているお母さん達や
どれだけ大変かをわかってくれている人なら
そんなことを思う人も居ないでしょう。

 

私も最初は、子供と離れることに罪悪感がありました。

 

それでも、このまま一緒に居続けると
可愛くないと思ってしまうからと
短時間の託児を決めたことがあります。

 

預けるその日はかわいそうだとも思いましたが、
なんだかんだ4時間託児に預けただけで余裕が出来
気持ちは穏やかになり
子供にも早く会いたいという気持ちになったのです

 

私は家族を頼れなかったため託児をお願いしましたが
身近に預けられる家族が居るのならそれでも良いと思います。

 

その場合は同じ室内に居るとどうしても気になるし
家族も色々と聞いてきますから
その場を完全に離れることをおすすめします。

 

気分転換をしてストレスをためないことは
育児に奮闘するママにも、そして子供のためにもなると思って
うまく頼れるものを頼りましょう!

   まとめ

 

赤ちゃんにイライラしてしまうときの対処法をご紹介しました。

 

生まれたときの感動を思い出してみれば

自分の子供が可愛くないなんて
あまり思いたくないですよね。

 

そんな時は、きっと自分もいっぱいいっぱいなのです。

 

・ 肉体的にも精神的にも余裕がない
・ 気分が塞がって赤ちゃんとのかかわりを楽しめない
・ もはや義務。そこに楽しみなどない

こんな風に思い始めたら、
それは育児うつの道をたどり始めているかもしれません。

 

体もつらいし、慣れない育児もつらい。

そして赤ちゃんが可愛いくない。

 

そんな時は

・ 育児の悩みがあったり、家族に相談しても埒があかないなら専門職の人と話す
・ 自分が気持ち的に余裕を持てる何かを見つける

ことを心がけてみてください。

 

「自分が気持ち的に余裕を持てる何か」
は、私の場合は

・ 言葉の通じる相手、誰かと話す
・ 一人の時間を作る・もらう

が、とても精神的にも、そして肉体的にも余裕が出来て
「赤ちゃんが可愛くない」と思ってしまうような
辛い時期を乗り越えることが出来ました。

 

その方法は、人によって様々です。

 

自分なりの方法を見つけることで
今後の育児の息抜きにもなるはずです。

 

一人で抱え込まず
可愛い自分の子供との時間を大切にしていきましょう!